食と自然がおりなす町、丹波篠山
丹波篠山は周りが山に囲まれている、いわゆる「盆地」です。盆地特有の温度差の大きい気候と肥沃な土壌から生まれる農作物は、どれも逸品です。
丹波篠山市は食の安全と安心を未来にわたって育み、丹波篠山特有の自然を生かし、農業の新たな先駆者として更なる振興を実現するため、平成21年に日本一の農業の都として「農都宣言」を行いました。
丹波篠山の食
丹波篠山黒大豆
「丹波黒」といえば耳にされた方も多いと思います。この丹波黒は、丹波篠山市で栽培されている黒大豆ですが、粒の大きさが他の黒大豆よりも大きいのが特徴です。また、大きいだけではなく、うまみや食感の評価も高く、お正月のおせちには縁起物として重宝されています。
丹波篠山黒枝豆
近年では黒大豆だけではなく、枝豆として食べた時の美味しさが話題となり、人気を集めています。黒大豆の特徴である、大きい粒や、うまみ、食感を枝豆として食べられるのが黒枝豆です。旬の時期がわずか2週間ほどしかないということと、人気ですぐに売り切れてしまうことから「幻の枝豆」とも言われています。
丹波篠山山の芋
丸い形をした山の芋は他のヤマノイモ科の長芋や大和芋などとは違い、すりおろした時の粘りがダントツに強いのが特徴です。栄養価が高く、すりおろして油で揚げたり、焼いたりして食べられます。また、高級和菓子の材料としても重宝されています。
丹波栗
丹波盆地特有の気候風土の中、古くは古事記や万葉集にも記述の残る丹波 銀寄。数ある栗の品種の中でも、ひときわ大きく味わいも豊かな丹波栗です。市内では、栗まんじゅう・栗羊羹・栗餅など、豊富な和菓子に姿を変え、丹波の土産の定番となっています。
丹波篠山コシヒカリ
東の魚沼。西の篠山。とも称される丹波篠山のお米。美味しいお米に必要不可欠なデンプンは、昼夜の温度差から育まれます。甘味が強くねばりが強い口当りの米は、冷めても旨味が減ることは無く、おむすびやお弁当に最適な美味しさです。
天内芋
丹波篠山市の北よりに位置する大山地区で栽培される里芋。一般的に栽培される里芋と比べてネバリが強く「モチっと」とした食感が特徴です。古くは篠山藩にも献上されていたが、高齢か収量も減り消滅の危機に瀕していました。2015年地元の有志により復興ののろしが上がり、近年では新たな丹波篠山の味覚として知られています。
天然猪肉
日本の三大猟場のひとつに数えられる篠山産の猪肉は、脂肪の乗りも良く、抜きに出て美味しいと言われています。郷土料理百選にも選ばれる「ぼたん鍋」。市内の飲食店でも個性豊かな味わいを楽しむことができ、自分好みの美味しさを食べ歩くのも楽しみのひとつです。
丹波篠山牛
日本三大和牛の1つである神戸牛の原産牛として有名な但馬牛。その但馬牛を丹波篠山で肥育したものが丹波篠山牛です。丹波篠山牛は神戸牛の中でも極上と言われており、丹波篠山の美味しい飼料を食べて育った牛の味は絶品です。
丹波篠山味まつりでは、毎年、丹波篠山牛の丸焼きが提供され、長蛇の列ができます。
丹波茶
平安時代から丹波の地で栽培され続けられ、朝廷にも献上されていたという、歴史と伝統ある丹波茶。芳しい香りのすっきりした味わいの丹波茶は、今もたくさんの方に愛飲されています。
https://tourism.sasayama.jp/feature/tambatea/
丹波篠山の自然
多紀連山
主峰は御嶽(793m)、西ケ嶽(727m)、小金ケ嶽(725m)の3つの峰を中心に篠山盆地の北に位置します。旧多紀郡の名から、多紀アルプスとも呼ばれています。毎年5月の山開きに始まり多くの登山客に愛され、ウルシ、カエデ、ケヤキ、ナラといった木々を抜けるアルペンルートが知られています。秋の紅葉から晩秋の雲海が特に美しい。
笹見四十八滝
多紀連山から流れ出る清流が作り出す渓流に、長さ約33mの「長滝」など変化に富んだ8つの滝があります。四十八滝の名は、48の滝があるのではなく、滝の水が始終流れている様から、四十(しじゅう)八(はち)滝と名付けられたそう。夏の新緑・秋の紅葉と自然に恵まれたアウトドアスポットとして人気があります。
並木道公園
丹波篠山市の北西に位置する、70.9㌶の広大な敷地を有する自然公園。施設内には標高320mの三釈迦山があり展望台から篠山盆地を見下ろすことが出来ます。園内の棚田では田植え・収穫体験もでき、木工クラフト体験のイベントやマルシェイベントも開催されます。
ゆっくりと週末の時間を過ごせる、自然豊かな公園施設です。
渓谷の森公園
丹波篠山市の南に位置するキャンプ施設です。キッチンやバスを備えた大規模なコテージが7棟。24サイトのオートキャンプ場にバーベキューハウスやデイキャンプスペースとアウトドア好きに好まれる施設です。施設内には渓流が流れ遊歩道も整備されており、夏のキャンプシーズンは予約も難しいといわれる人気の施設です。
フォレストアドベンチャー・丹波ささやま
多紀連山は御嶽と小金ケ嶽の間の山間に位置します。国内最多規模の51のアクティビティを有する施設。難易度は少し高めですが日本初となる安全設備を導入しています。高さ20m長さ100mのスライドはスリル満点、自然の木々と一体になって楽しむことが出来ます。
豊かな山々に囲まれた自然豊かな篠山盆地。秋から冬には市内を覆う朝霧(丹波霧)が深く立ち込め、山々から望むと篠山の町は雲海に沈む、幻想的な景色がひろがります。山々から流れる清流は、篠山市内を横切る篠山川に流れ込み、田畑に豊かな水脈を与えています。この特有の気候風土が多くの食を育み、古来より食の都と呼ばれる丹波篠山の食文化を支えています。