歴史と伝統があふれる町、丹波篠山
丹波篠山は歴史と伝統があふれる町です。
丹波篠山市の中心には篠山城跡があります。今も立派な石垣が当時のまま残っており、それを取り囲むようにして城下町の町並みが広がっています。
丹波篠山の町並みや文化は京都の影響が色濃く反映されており、実際に城下町を歩いてみると、あちこちに京都のような町並みを発見できるはずです。
城下町周辺の歴史と伝統
丹波篠山の4文化施設
城下町には4つの文化施設があります。
観光の定番スポットになっていますので、歴史に興味をお持ちの方はぜひ一度ご来場ください。
篠山城の中核をなす大書院は、昭和19年に焼失しましたが平成12年に復元されました。
篠山藩主青山家の別邸である建物を活用し、全国的にも珍しい漢学書関係の版木1200余枚、 篠山城石垣修理伺い図面、藩政始末略、印判、ねずみ草子等、江戸時代の歴史文化を物語る史料の数々を展示しています。
明治3年に篠山裁判所として建てられた施設を、昭和57年に改装し歴史美術館となりました。建物自体にも歴史的価値がある施設ですが、中には入れば丹波篠山の歴史をさらに深く知ることができます。
天保元年(1830)以降に建てられた武家屋敷で、平成6年に改修が行われ、史料館として公開されました。
篠山城のお堀
篠山城跡の四方を囲むお堀は、城下町特有の景色が見られます。四季や時間によって、見え方は様々です。
北堀では毎年春〜夏のシーズンにかけては、お堀にボートを浮かべて楽しむこともできます。
河原町妻入商家群
お城の東側には、国の重要伝統的建造物群保存地区である河原町があります。その歴史的な町並みは大切に保存されながらも、古民家を改修した新しい店舗も増えてきており、歴史を感じながら、食事や買い物を楽しむことができます。
デカンショ祭
篠山城跡の三の丸広場で毎年8月15日、16日に開催される丹波篠山の伝統的な祭「デカンショ祭」。毎年たくさんの来場客で賑わいます。総踊りでは、「ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ」の掛け声とともにやぐらの周りでデカンショ踊りが行われます。
城下を離れた歴史と伝統
丹波篠山の歴史と伝統の魅力は城下町だけにとどまりません。2000年に行われた平成最初の市町村合併により、広大な土地を持つ篠山市へと変わりました。合併前の各町の特徴を残しながら、今も地域ごとに違う歴史と伝統を体験することができます。
多紀連山
丹波篠山市の北〜北東にかけてのエリアである西紀では、御嶽(三岳、みたけ)を主峰とする多紀連山(多紀アルプス)があります。鎌倉から室町にかけて、丹波修行道場として有名になり、信仰の山として数々の入山者が訪れ、たくさんのお堂が建ちました。しかし、文明14年(1482年)には大和修験道との勢力争いに敗れ、ことごとく焼失してしまったといいます。多紀連山に登れば、今も残る歴史の名残を感じることができます。
神社仏閣
丹波篠山には各所に神社仏閣があります。城下町では、春日神社や王地山まけきらい稲荷が有名ですが、他にも大國寺や高蔵寺は紅葉狩りスポットとしても有名です。
八上城(高城山)
城下町から少し離れた、丹波篠山の西側に位置する八上地区では、八上城跡の残る高城山があります。明智光秀と合戦を繰り広げた波多野秀治の拠点です。近年、整備が行われ登山がしやすい環境となっています。
2つの宿場町
今田と丹波焼
丹波篠山の東の端には当時宿場町として栄えた今田地区があります。今田地区では、800年以上もの歴史を持つ焼き物「丹波焼」の窯元がたくさんあります。丹波焼といえば、全国的にも有名な日本六古窯の1つであり、また、「日本遺産」としても選定されています。
そんな立派な歴史を持つ丹波焼ですが、もともとは住民の生活に根ざした陶器でもあるため、窯元によって様々なデザインがあり、手軽に購入できるのが魅力です。
福住
丹波篠山の西の端には篠山城下から京都に向かう宿場町である福住地区があります。宿場町の面影が色濃く残る町並みは大切に保存され、平成24年12月には国の重要伝統的建造物保存地区に選定されました。